40代の女性から相続登記の依頼を受けました。
お父様が亡くなり、相続手続きを全部自分一人でやったとおっしゃっていました。
その方には妹様(相続人にあたる)がいたようなのですが、妹様は遠方に住んでいましたし、仕事もされていたようなので、その依頼人様が一人で相続手続きをやったそうです。
その方は、「1人で相続手続きを全部するのは、とても大変だった」とおっしゃっていました。
相続に伴う手続き(健康保険証の返却や年金の受給停止手続)をするために、仕事の休暇を何回も取って、市役所に行ったそうです。
市の無料相談にも行ったそうですが、相続手続きの全部について総合的に相談に乗ってくれる窓口がなかったため、自分にとってどの手続きが必要で、それをいつまでにすれば良いのか、分からなかったそうです。
たとえば、ある時はお父様の健康保険証のことを聞きに行ったけれど、市役所の担当窓口では、その他のことは教えてもらえなかったそうです。介護保険証のことや年金の受給停止手続のことなどは、こちらから質問しないと教えてもらえなかったそうです。
また、市役所では民間の手続き(たとえば、ケーブルテレビやクレジットカードの解約手続きなど)については、教えてもらえなかったそうです。
自分一人で手続きをしている中で、「相続手続き全体についてアドバイスしてもらえる窓口があったら、とても助かったのに・・・」と思ったそうです。
このような感想を聞いて、私自身も反省をしました。私は司法書士として、不動産登記に関するアドバイスはしてきましたが、それ以外の相続手続きについてはア ドバイスをしてきませんでした。私は相続に関連する仕事をしていながら、登記以外のことについて依頼人様の相談を受けていませんでした。
このような経験があり、私は、「その方にとって、どの手続きが必要で、それをいつまでにすれば良いのか、アドバイスをする窓口になりたい」と思いました。
相続手続き全体についての総合相談窓口になり、相続手続きでお困りの方をサポートするために、当司法書士事務所のサービスを始めました。